集客の記録 / GUIDE
マッチングサイト頼みから直接注文へ|Googleマップの口コミとホームページを連動させた運営者の記録(開業15年目)
公開日:2026-10-27 最終更新:2026-11-02 文:西條洋平
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- 運営者(ハウスクリーニング業・開業15年目、東京が中心)は、以前はマッチングサイト中心の集客でした。今は直接の注文が半分、協力会社などからの委託が半分で、マッチングサイトは登録だけしている状態です。
- 変わったきっかけは、Googleマップのお店の情報(Googleビジネスプロフィール)です。約5年前に始め、口コミを集めて約1年で市内の検索の1ページ目に出るようになり、そこから直接の注文とホームページの閲覧が大きく増えました。口コミは今56件です。
- 口コミは、作業が終わったときに声をかけ、あとでLINEでお願いするのが基本です。名刺の裏にも口コミ用のQRコードを載せています。Googleは、割引などの見返りと引き換えに口コミを頼むことを禁止しています。
- ホームページの記事とGoogleビジネスプロフィールの「投稿」を連動させ、AIは文章づくりと、ホームページの中で次のページへ進んでもらう工夫に使っています。
「マッチングサイトの手数料や価格競争から抜け出して、直接お客様から仕事をもらいたい」。個人事業主なら、一度は考えることだと思います。この記事は、当サイトの運営者が本業でたどった流れを、本人から聞いた内容のとおりにまとめた記録です。Googleの仕組みについては、公式ヘルプで確かめた内容を添えています。1つの事業での経験なので、業種や地域によって結果は変わります。
以前と今の集客の違い
表は左右にスクロールできます。
| 項目 | 以前 | 今 |
|---|---|---|
| 集客の中心 | マッチングサイト(くらしのマーケット) | Googleマップのお店の情報とホームページ |
| 注文の入り方 | マッチングサイト経由が中心 | 直接の注文が半分、協力会社などからの委託が半分 |
| マッチングサイト | 集客の中心 | 登録だけしている状態 |
| 予約・問い合わせ | — | LINEとホームページのフォーム |
直接注文が増えるまでの流れ
- 約5年前:Googleビジネスプロフィール(Googleマップのお店の情報)を始める。
- その後:仕事が終わるたびに、お客様に口コミをお願いする。
- 始めて約1年:市内の検索で、Googleマップの1ページ目に表示されるようになる。
- そこから:直接の注文と、ホームページの閲覧数が大きく増える(運営者いわく「段違いに増えた」)。
- 2026年10月:口コミは56件。注文は直接と委託が半分ずつで、マッチングサイトは登録だけ。
すぐに結果が出たわけではなく、1ページ目に出るまでに約1年かかっています。口コミは一度に集めるものではなく、毎回の仕事のあとに少しずつ積み上げたものです。
Googleマップの順位はどう決まるか
Googleの公式ヘルプでは、地域の検索結果の順位は、主に次の3つで決まると説明されています。
- 関連性:検索された言葉と、お店の情報がどれだけ合っているか
- 距離:検索した人から、お店までの距離
- 知名度:お店がどれだけ知られているか。お店にリンクしているウェブサイトの数や、口コミの数なども関係し、口コミが多く評価が高いお店ほど順位が高くなる、と書かれています
あわせて、オーナー確認、住所・営業時間・業種などを正確に入れて最新に保つこと、口コミへの返信、写真や動画の追加がすすめられています。また、Googleはお金を受け取って順位を上げることはしない、と明記しています。
出典:Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Googleのローカル検索結果のランキングを改善するヒント」(確認日:2026年10月26日)
運営者の経験も、この説明と合っています。運営者は、口コミを集めたことで市内の検索の1ページ目に出るようになったと感じています。
口コミの集め方(運営者のやり方)
- 作業が終わったときに、その場で声をかける。口コミを集めていることを、直接お伝えしています。
- あとでLINEでお願いする。お客様との連絡はもともとLINEが中心なので、作業のあとに口コミのお願いを送っています。
- 名刺の裏にQRコードを載せる。読み取ると、口コミを書く画面が開くようにしています。
QRコードを載せた名刺は、ネット印刷のラクスルで作っています。運営者が感じている良さは、デザインを作りやすいこと、価格が安いこと、注文してから届くまでが早いこと、そして載せる内容に変更があったときに簡単に修正できることです。
ラクスルの名刺は、専用ソフトがなくてもブラウザ上でデザインの作成から入稿まで済ませられ、無料のデザインテンプレートもあると案内されています。料金は枚数・用紙・届くまでの日数で変わるため、注文画面で確かめてください。
出典:ラクスル「名刺作成・名刺印刷」(確認日:2026年10月30日)
Googleの公式ヘルプでも、お客様にリンクを開いてもらう、QRコードを読み取ってもらう、という方法で口コミをお願いできると案内されています。一方で、口コミの投稿や書き換え、低い評価の削除と引き換えに、無料や割引などの特典を渡すことは「固く禁じられています」。口コミは実際の体験にもとづく必要がある、とも書かれています。お礼の割引などは付けず、お願いするだけにしましょう。
出典:Googleビジネスプロフィール ヘルプ「クチコミを増やすためのヒント」(確認日:2026年10月26日)
ホームページとGoogleビジネスの連動
口コミでGoogleマップに出るようになっても、お客様が最後に比べるのは「どんな仕事をしてくれるか」です。運営者は、ホームページとGoogleビジネスプロフィールを、次のようにそろえています。
- 作業の事例を、ホームページの記事にする。どんな依頼で、どう作業したかを写真つきで書いています。
- 同じ事例を、Googleビジネスプロフィールの「投稿」にも載せる。要約と写真を載せ、投稿のボタンからホームページの記事へ案内しています。
- サービスや料金の情報をそろえる。Googleビジネスプロフィールに登録したサービスの内容と、ホームページの各ページの内容が食い違わないようにしています。
- Googleの口コミを、ホームページにも表示する。ホームページを見に来た人にも、口コミが伝わるようにしています。
Googleの公式ヘルプによると、投稿の「最新情報」には、説明・写真・動画のほか、リンク付きのボタンを付けられます。投稿は、期間を設定しなければ6か月でアーカイブされます。また、誤字脱字や自動生成のコンテンツのような、プロらしくない内容は避けるよう求められています。
出典:Googleビジネスプロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールの投稿を作成、管理する」(確認日:2026年10月26日)
運営者がAIをいちばん役立てているのは文章づくりです。事例の記事や投稿の文章はAIに下書きしてもらい、自分の経験を書き足しています。もう1つは、ホームページの中で次のページへ進んでもらう工夫です。記事の中から料金やサービスのページへ、文章の流れに沿ったリンクでつなぐことで、1ページだけ見て帰ってしまう人を減らすようにしています。
上のGoogleのルールのとおり、AIの下書きをそのまま投稿することはしません。料金や作業時間などの事実は、自分で確かめてから載せます。
Geminiからビジネスプロフィールを操作できるようになりました
Googleは2026年10月20日、AIのGeminiとGoogleビジネスプロフィールをつなげる機能を発表しました。つなぐと、Geminiに話しかけるだけで次のことができます。
- 口コミへの返信の下書きを作る
- 投稿(最新情報・特典・イベント)を作って、予約や公開まで行う
- 口コミの内容をまとめて、よく言われていることを整理する
- 営業時間や連絡先を更新する(祝日やイベント用の特別営業時間も設定できます)
- 見られた回数や検索された言葉を確認する
使うには条件があります。オーナー確認済みのビジネスプロフィールを1つだけ管理していること、18歳以上で、個人のGoogleアカウント(仕事用・学校用のアカウントは不可)でパソコン版のGemini(gemini.google.com)にログインしていること、Geminiの「アクティビティの保存」がオンになっていることです。プロフィールを複数管理している場合は使えません。
口コミへの返信は、Geminiでは下書きまでです。一方、投稿はGeminiからそのまま公開できます。上のGoogleのルールのとおり、自動で作った文章をそのまま載せず、料金や日付などは自分で確かめてから公開しましょう。
出典:Google公式ブログ「New Gemini tools for small business owners」(2026年10月20日)/Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Google ビジネス プロフィールを Gemini ウェブアプリで管理する」(確認日:2026年11月2日)
これから始める人へ(運営者の経験から)
- まずGoogleビジネスプロフィールの情報を正確にそろえる(営業時間、対応エリア、サービス、写真)。
- 口コミを「毎回お願いする仕組み」にする。声かけ、LINEでのお願い、名刺のQRコードなど、忘れない形にしておきます。
- ホームページを受け皿にする。料金、作業の事例、問い合わせ・予約の方法が分かるページを用意します。
- 投稿とホームページの記事をそろえる。同じ事例を両方に載せ、投稿からホームページへ案内します。
- マッチングサイトは、すぐにやめなくてよい。運営者も今は登録だけ残しています。直接の注文が増えるのに合わせて、少しずつ割合を変えていけば十分です。
ホームページの作り方はエックスサーバーの評判(運営者の体験)とWordPressブログの始め方、問い合わせの受け方は問い合わせフォームの作り方、投稿文の言い回しに迷うときはCatchyの評判・料金もどうぞ。
よくある質問
口コミのお礼に割引をしてもいい?
Googleは、口コミの投稿などと引き換えに無料や割引などの特典を渡すことを禁止しています。お願いするだけにしましょう。
どれくらいで効果が出る?
運営者の場合、Googleマップの1ページ目に出るまで約1年かかりました。業種や地域、同じ地域のお店の数によって変わります。
マッチングサイトはやめたほうがいい?
すぐにやめる必要はありません。運営者も、直接の注文が増えてからも登録は残しています。
Googleマップから来た人の、受け皿をつくる。
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